天然酵母パンの店・ノルトエッセン

ノルトエッセン 北海道石狩郡当別町金沢2006-1 電話 0133−25−5110 FAX 0133−25−5220 URL http://www.nordessen.jp/ Eメール nordessen@yahoo.co.jp

月曜日, 2月 27, 2017

「なぜノルトエッセンのパンはどれもこれも他所で売られているパンと味や食感が違うのか」


ノルトエッセンのパンはどのパンもどのパンも、一つずつ違った理由・違った根拠で存在価値を保持しています。これはパン屋を比較するときにとても重要な基準なのですが、市場では、余り一般的な基準としては認識されていません。ノルトエッセンのパンは、一つ一つ配合も原材料も、仕込みも違います。ですから売っているパンの数が60種・70種となった時、ノルトエッセンと同じように、全部違った意味に満ちたパンを揃えられているメーカーは余り無いのです。ノルトエッセンの場合、「添加物を使用しないこと・自家製の天然酵母を20種も30種も開発して有する事」が、それらの実現を支えるベースになっている事は事実ですが、それ以上にパン職人の基本倫理として「一つのパンは一つの配合・一つの仕込で作る」という事を、常識的に貫くという、基本姿勢を貫く形がなければならないのです。簡単な事ですが、その事をお客様に対して公表している店は、有りません。店の何種類のパンが並んでいるかではなく、どれだけの仕込みが為されて、一つ一つどれだけ違ったパンが作られているかが本当の意味で当たり前で、自然の姿なのです。ですから売られているパンの数だけの、仕込みがなければならないのですが、普通のパン屋さんで、一人で仕込んでいて、それだけの仕込みをし続けることは本当に大変なのです。みんなどこかで妥協し挫折します。でも、普通に「オリジナルな商品を作る」という事はそういう事だと思います。パンを買っているお客さんは、沢山のパンを前に、いろいろ悩んで選択して買って帰っても、それらのパンがみんな同じ仕込みのパンでしかないということも普通にある事なのです。それはパン屋の姿勢の問題でもあるでしょうが、自分自身のお金で買い物をするのに、そのパンの内実を覆う欺瞞を見過ごす側の問題でもあります。ノルトエッセンを30数年支えたお客様のレベルはそもそもそのようなレベルから、ノルトエッセンのパンを見ているのです。その視点にずっと応え続ける事がノルトエッセンの、コンセプトなのです。一つ一つにパンの特質・個性の説明はこれから少しずつ開示して行こうとは思いますが、ノルトエッセンのパンの全体を覆う基本色彩は以上のような事なのです。これから一つ一つのパンの個性を開示しようと思いますがそれらの小さな対処の前に、全体の基本姿勢の問題がある事が、何と言っても重要なのです。